ピアノを選ぶときのポイント:キーボードからアップライトまで

はじめてピアノを習い始める方の中には、「家にピアノがないけれど、どんな楽器を用意すればいいの?」と悩まれる方も多いと思います。実際、ピアノという言葉ひとつでも、グランドピアノからアップライトに電子ピアノ、キーボード、はたまた「ハイブリッドピアノ」など、さまざまな種類があって迷いますよね。

「そもそもピアノって必要?」という方にはこちらで解説もしているので、悩まれている方はこちらもどうぞ。

ここでは、はじめてピアノを習われる方に「ピアノの選び方」について解説します。

基本的に「88鍵盤」のピアノ・キーボードを購入しよう

出典:Amazon

キーワードは「鍵盤が88鍵」です。悩んだら88鍵のピアノ・キーボードを選びましょう。

ピアノは通常88鍵盤が基本ですから、61鍵のキーボードでは音域が足りなかったり、端までの感覚が違ってきたりして、レッスンで弾いている感覚とご自宅での練習が合わなくなる場合があるのです。

もちろんグランドピアノやアップライトピアノのようなアコースティックピアノが理想ではありますが、電子ピアノやキーボードでも問題ありません。

鍵盤が軽いため強弱の表現やペダルの踏み方などは本格的には練習しにくいとはいえ、「そんな続けるかどうかもわからないものにいきなり数十万も……」と思われる場合のいい導入となるでしょう。

なお「電子ピアノにするが、それなりにいいものにはしたい」という場合は、木製鍵盤の電子ピアノを選びましょう。もしくは後述する「ハイブリッドピアノ」にするのも一つの方法です。

キーボードの場合は「高さの調整可能な」スタンドと椅子

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電子ピアノを含むピアノの場合は椅子もセットになってくる場合が多いですが、キーボードを選ばれる際は専用のスタンドと高さが調整可能な椅子も必須アイテムです。

家にある適当な机にキーボードを置いても実際のピアノと鍵盤の高さが合わず、日頃の練習とレッスンで感覚がかなり異なってしまします。特にお子様の場合は、はじめの時期に正しいフォームを身につけることが重要ですので、必ず専用のスタンドと椅子をセットで用意することをおすすめします。

また小さいお子様(かつペダル不要の曲を練習中の場合)ですと椅子に座った時に足がブラブラと床につかないので、足台を用意しておくとなお良いかもしれません。

ピアノ専用の足台は3万円ほどするため、百均・ホームセンターなどで手に入る踏み台でも代用可能です。

とにかく「ピアノ以外にも色々と必要」ということです。88鍵盤かつ色々とついてくるセットもAmazonなどで売っているので「これだけ必要なのだな」という参考になさってください。

アップライトピアノにも注意点あり

もしご自宅に防音や資金の面で余裕があるなら、アップライトピアノやグランドピアノなどのアコースティックピアノを置くのが理想です。やはり生の弦をハンマーで叩いて響かせる独特の音色や、指にしっかりと伝わる重みはアップライトならでは。また強弱の幅も広く、より多彩な表現力を身につけやすくなります。

またアップライトピアノを購入される際は維持費用についても覚えておきましょう。年1-2回程度の定期的な調律が必要なほか、ピアノの重量(200kg以上)に耐えられるよう床の補強工事が必要になる場合もあります。

中古でもしっかり調整されたものなら、長年にわたって使えるケースも多くあります。ご家族や祖父母の家にアップライトピアノがある方は、環境が許すならそのまま活用されるのがいちばんですね。

「ハイブリッドピアノ」は高品質だがコストが高め

出典:YAMAHA

最近は電子ピアノとアコースティックピアノの真ん中に位置する「ハイブリッドピアノ」も販売されています。

ハイブリッドピアノとは鍵盤を弾くとハンマーが動作するアクション構造まではアコースティックピアノ同様、そこから先は電子ピアノの要領で、ハンマーでセンサーを叩き音自体はスピーカーから鳴る、みたいなピアノです。

例えばYAMAHAのNU1XAなんかは私も使ったことがありますが、グランドピアノほどのタッチ感はないものの、それなりに高級な電子ピアノよりはずっとピアノに近かった覚えがあります。

ハイブリッドピアノは音のボリューム調整やヘッドホン対応など電子ならではのメリットがある一方で、価格は機種によってはアップライトピアノくらいになることも。

ハイブリッドピアノは「音を出す制限があるけれど、上達してきた(していきたい)ので本格的なタッチがほしい」という場合には魅力的な選択肢です。ただ十分な予算があり音に対する懸念がないなら、いっそアップライトのほうがいい、という考えもあります。ここはご家庭の事情やレッスンの目標に合わせて検討しましょう。

まとめ

ピアノの練習をするうえで、必ずしも最初から高いピアノを買わなければいけないわけではありません。ただし、将来的な上達や演奏表現の幅を考えると、キーボードだと早い段階で限界を感じやすいことも覚えておきましょう(アコースティックピアノと電子ピアノは本当に別物です)。

  • ご予算や住宅環境に余裕があれば:アップライトピアノや木製鍵盤の電子ピアノ、ハイブリッドピアノ
    (アップライトの場合は調律・床補強などの維持費用も考慮)
  • まずは続けられるか様子を見たい方:88鍵盤のキーボード → 後々グレードアップ
    (専用スタンド・椅子は必須です)

これが大まかな目安になります。ご家庭のライフスタイルや目的に合わせて、ぜひベストな方法を検討してみてください。わからないことがあれば、どうぞお気軽にご相談くださいね。

当教室では、生徒さん一人ひとりの状況に合わせてアドバイスもさせていただいています。「ご自宅で使う楽器の違いによって練習の仕方はどう変わるのか」「実際に電子ピアノとアップライトでどれほど感触が違うのか」など、疑問や不安な点はいつでもお話しください。皆さまが自分に合ったピアノを見つけ、気持ちよく演奏を楽しめるよう応援しています。

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